しまバスに乗って *女子旅、田中一村な旅。その2 [*AMAMI OSHIMA 2018 Jun.]
果実はアダンの実ととても良く似ているのね。
田中一村展 生誕110年 奄美への路 Ⅰ・Ⅱ
田中一村は、栃木県生まれ。
千葉や東京で活動し、50歳の時に奄美に移り住んだ日本画家。
幼くして水墨画に才能を発揮、7歳の時に児童画展で受賞。
東京美術学校(現・東京芸術学校)の日本画科に入学するも、2ヶ月で中退。
その後、特定の師にはつかず、独学で画家人生を歩み、千葉県で20年写生に没頭。
新しい創作の道を模索する中で奄美に移り住み、大島紬の染色工として働き、
蓄えができたら絵の具を買って絵を描くという清貧生活。
奄美に移り住んでからの亜熱帯の植物や鳥などを題材にした日本画は、
生前、作品を発表する機会もなく無名でこの世を去ったんだって。
って・・・、knäcke、MaMaに聞くまで田中一村って知らなかったよ・・・。(-.-;)y-~~~
展示室の中はもちろん撮影禁止。
水墨画のようなもの、絵本の挿絵のようなもの、そして躍動感溢れるもの、
襖絵や屏風絵、天井絵まで。
いろんなタッチで描かれた奄美の動物や植物は、どれも繊細で大胆でとっても素晴らしかったよ。
どの作品も古くさくなくて、新しい。
大きな襖絵は構図や間合いが絶妙で。
月並みだけど、特に琳派を彷彿とさせる奄美の情景を描いた作品は圧巻でした。
時々、通路に置かれたベンチでやすみながら、展示室を行ったり来たり約2時間、クタクタ。
遅いランチにしようとレストランに行ってみたら閉まっていたので、カフェに着地。
誰もいないカフェでのんびりして。
霧雨が降ってきたよ、空には黒く厚い雲。
つづく。